榊城整体院

バネ指だけじゃない!?指が痛くて曲がらないなら肘から指までのマッサージをしよう

年配に多い印象があるこの症状。指1本だけの症状もありますが、親指と人差し指、のような2本以上が痛んだり曲がらないこともあります。病院へ行って治ることもあれば、治らないケースも少なくないようです。痛みが強くなったり、曲げ伸ばしにくくなることも珍しくありません。そんな時にはマッサージをして痛みを減らし、少しでも曲げ伸ばしできるようにしましょう!

 

指が痛くて曲がらないのはどんな病気がある?

まずは変形性関節症でしょうか。これは関節の軟骨がすり減ることによって炎症が起こって痛みます。これは頚椎や腰椎、膝関節などにもありますね。聞いたことがある疾患名ではないでしょうか?腰や膝の方が親しみがあるかもしれませんね。

 

第一関節の場合はへバーデン結節と呼ばれ、指の第一関節が腫れたり曲がったりして曲げ伸ばしがきちんとできなくなります。痛みが伴います。第二関節の場合はブシャール結節と呼ばれます。

 

次は、関節リウマチです。これも聞いたことのある方が多いでしょう。自己免疫疾患の一つで原因がよく分かっていません。30~50代女性に多く、関節が腫れて変形することがあります。若年性特発性関節症という若い世代に発症するリウマチもあります。

 

腱鞘炎。一般的には手首の炎症という感じがしますが、指の炎症もあります。手首の場合はドケルバン病と言われ、親指を動かすと痛みます。50~60代に多いですが、若い世代でも指を使い過ぎればなることもあります。指の炎症はバネ指と言われ、指の動かしづらさがあります。指を伸ばすときにひっかかり、急にビヨンと伸びるバネ減少という特徴があります。指の使い過ぎが原因と言われています。

 

他にはCM関節症、手根管症候群などがあります。

 

腱鞘炎なら指の使い過ぎは禁物。一般的にはスマホは要注意。仕事で指を使う方はケアを怠らないこと

手や指の疾患は原因不明が多いですが、腱鞘炎なら指の使い過ぎが問題です。指の使い過ぎの代表格は、最近で言えばスマートフォンでしょう。パソコンやピアノの長時間使用もいけません。

 

パティシエ、画家、ピアニストなどの演奏家、大工、事務作業の会社員などの職業は多いかもしれませんね。他にも米粒に字とか絵を描いたり、小さな折り紙を折る方がいらっしゃいますが、手で細かい作業をこなしているとなりやすいでしょう。

 

仕事の場合は長時間使用が必須となってしまいますので職業病となる可能性が高くなってしまいます。きちんと休憩を取って間を取る必要があります。仕事が終わってからのストレッチやマッサージはする必要があるでしょう。何十年も使うお身体ですからケアを怠らないでくださいね。

 

指の筋肉は肘から出ている。だから肘から指までのマッサージが必要

指が痛い時、指だけマッサージしてもなかなか良くなりません。それは指の筋肉が肘を出発点として指の途中や先まで伸びているからです。

 

野球のピッチャーがよく肘を手術しますね。特にフォークボールやスプリットに多いようですが、変化球を多投するピッチャーが肘を壊しやすいようです。それはフォークボールを代表とする変化球は指に負担がかかるから肘にも負担が掛かって痛みが出るのです。

 

指をよく使うと肘が痛む。これは筋肉がつながっている証拠です。もちろん、指を痛めることもあるはずですが、どちらにしても筋肉の流れを知っておくと痛みを効果的にケアすることができます。

 

つまり、肘から手先までマッサージすると、指を動かす筋肉をまんべんなく緩めることができるので痛みを緩和することができて指を動かすことが楽になるのです。

 

さあ、マッサージしてみよう!

そこで実践です。動画を載せておきますので後ほどご確認下さい。

 

まずは手のひらを天井に向けて肘の少し下から押していきます。手首まで6回くらいの範囲です。これを最低3回繰り返してください。次は手のひらを押していきます。まんべんなく押してほしいのですが、親指側のふくらみ(母指球)、小指側のふくらみ(小指球)、真ん中はじっくり押してください。3回繰り返します。

 

次は指です。関節、筋肉と細かく押していきます。親指は4回ですが、他の4指は6回押してください。関節が腫れていたり、押して痛ければ無理して押す必要はありません。飛ばしても構いません。これも3回繰り返します。

 

今度は手のひらを床に向けて、手の甲側を押していきます。同じように肘から少し下を出発点とします。肘から手首までと指に関しては上記と同じです。手の甲は指の真下にある腱に沿って押します。この腱の下は骨がありますので強く押しすぎないように気を付けてください。腱と腱の間も押します。

 

基本的には優しく気持ち良く押してください。気持ち良い痛みは別ですが、痛みを感じないよう押すことが大切です。時間にして5分~10分くらいで終わるはずです。1日おき、もしくは2日おきに押しましよう。

 

動画1    指で押すやり方

動画2    腕で押すやり方

 

いかがですか?初めはよくわからないかもしれませんが、気持ち良く押して続けていけば、だんだんわかるようになってきます。1回で状況が変わるようなものではありません。続けることが大切ですので一生懸命になり過ぎないようお気を付けください。

続けられると、楽になると思いますよ。

 

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整体の知識や施術例、身体とこころに関することをブログに書いています

榊城整体院院長 榊 城 Sakaki Jo

1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ(ゴルフ)に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。

2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。

平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得(第121762号)