榊城整体院

仕方なく股関節痛で手術を決断!望まない手術なら受けないで解決させる方法

私のお客様方の中には、病院で検査をしたりレントゲンを撮って医師から「どうして痛くないのですか?」、「なんで悪くならないのですか?」と逆に質問されるケースがあります。画像上では問題ありなのに問題ない。施術で身体を整えると、こういうことが起こります。

 

山登りや水泳に励むも、股関節痛で状況一変!

私のお客様はもう2年半以上通ってくださっています。右股関節が非常に狭くなってしまい、歩くのには杖が必要になってしまいました。杖を使っても大腿部は歩くと痛みがあり、とてもゆっくり歩くことしかできませんでした。

 

以前までは山登りが大好きで、たくさん山へ行っていたそうです。泳ぐのも得意で、子供たちに教えていたそうですからかなりの腕前だったでしょう。それがこの股関節によって運動ができなくなってしまい、とても悲しんでいらっしゃいました。

 

また山登りをすること。それを励みにして、頑張って通ってくださっていました。

 

敵は恐怖心。歩くと痛い思いがよぎる

大腿部の痛みは意外にも早く治まりました。少しだけですが、まだお仕事をされており、外出も多くなり忙しく過ごすと痛みが出るときがあります。しかし、この痛みは施術ですぐに落ち着かせることができる程度でたいしたことはありませんでした。

 

しかし、歩き方は変わりません。これは股関節が狭いために痛みがなくても脚が思うように動かせないのでしょう。それと恐怖心が厄介でした。実際に痛みが出ることもあるので一概には言えませんが、痛みがなくても痛みがあるかもしれないという恐怖心が、普通に歩くことを邪魔していました。

 

右脚に体重を乗せられなかったり、大股で歩く、速く歩くことが怖くてできません。稀に良い歩き方になるときもありますが、それが続くことはなく上手く歩くことができませんでした。やはり怖いと仰っていましたので、恐怖心が先に来てしまうようです。それは仕方がありません。実際に痛い思いをしてきたからこそ生まれた恐怖心です。

 

歩くと痛くないという経験を積ませることが、恐怖心をなくす一番の方法です。

 

恐怖心VS安心感。手を添えるとき以外は恐怖心に勝てない

普段は歩くのに苦労されていますが、手を添えた時だけは大股で速く歩けます。右脚に体重を乗せることができる歩き方です。私の手に体重をかけているわけでもなく添える程度です。私の手があるという安心感だけで歩き方がかなり変わりました。どんなに調子が悪くても手を添えると歩けます。その安心感を生かすために施術、筋トレ、歩く練習などをしてみても歩き方は変わりませんでした。

 

私は、院内で杖なしで歩くスピードと院内や外で杖を持って歩くスピードがあまり変わらないことが気になっていました。通常は、杖を持った時の方が歩き方が良く速くなります。外出時は人とぶつかること、つまずくことへの警戒感で怖いようです。

 

杖の持ち方や使い方も指導してみたのですが、今までと違う使い方に違和感があり恐いという気持ちが勝ってしまうようでした。どうしてもいままで同じようなスタイルで歩いてしまいます。杖を持っても恐怖心が強いことが、歩き方を邪魔するようでした。

 

安心感が恐怖心を上回る。手を添えたとき以外はこのような形になってしまいました。

 

この股関節で痛くないのはおかしい!?だから手術

これまでにも定期的に病院へ行って、画像を撮って検査を受けていらっしゃいました。その時に医師が「なんでこの股関節で悪くならないのだろう?」と疑問に思ったことが何度もあったそうです。これは私の施術により、股関節周りを中心に身体を整えているので痛みがなくなります。患部を触らないでパソコンばかり見ている医師にはわからないと思います。

 

しかし、来院されてから約2年半。「この股関節の状態で痛くないのはおかしい。手術しましょう。」と言われたそうです。しかし、お客様も以前から山登りを復活させたい気持ちがありましたので、手術すると決めました。

 

手術が嫌なお客様は、手術しないで治したいために私を訪ねました。その方が手術を受けると仰ったわけですから並々ならぬ決心だということはわかりました。大体、私の施術を受けているにもかかわらず山登りができないから手術のを選ばれたわけです。私は反省しなければいけません。

 

これなら大丈夫。手術は可能でしょう

私が反省するのは当然です。ただ、手術の理由が納得できないのです。何故、痛くなくてその理由がよく分からない股関節を手術という選択をしたのでしょう。もちろん、お客様も同意しておられるので問題ありませんが、お客様のご要望ではなく医師の判断が先です。

 

筋肉が非常に低下しているので手術できるのかはリハビリ次第となりました。手術後のリハビリが歩けるかどうかを左右します。そのための筋力が足りないために手術前のリハビリで必要な筋力に達するかどうかを見極めたいようです。もし達しない場合には、手術が成功してもリハビリができませんから、手術できないという判断になります。

 

病院でのリハビリを続けると痛みを伴うものの筋肉の張りが取れていき、筋力もついてきました。ある日、いつものように痛みを抱えて来院されましたが、とても筋肉の状態が良く、私の施術を受けて可動域も上がり、さらに良い状態になりました。翌日が医師との診察で手術できるか判断される予定でしたので、これで大丈夫でしょうと申しあげた通り、この日に手術可能と判断されました。

 

お客様のためになることは明白。手術が嫌な人は手術を受けないで解決する。

この方の股関節は、手術なしで歩ける可能性を十分に秘めており手を添えた歩き方で練習をすれば歩けるようになると今でも思っています。私一人の力では無理でも、精神科やカウンセラーの仕事で恐怖心を安心感に変え、手を添えた歩き方を中心にリハビリすれば、手術という選択肢がなくなります。

 

それには、整形外科を中心とした医師の方々のご理解は必須でしょう。そうすれば、我々東洋医学の人間が施術しているから痛みがないんだということが分かり、痛くないのはおかしいという理由で手術する必要がなくなります。

 

理想を述べていることは重々承知していますが、これがお客様のためになることは明白です。手術を受けたくない人が手術を受けないで悩みを解決する。こういった選択肢を拡げるために、どうか我々の仕事をご理解していただき、役に立つ人間もいるんだということで横のつながりを持てるようにならなければいけません。

 

まずは、たくさんのお悩みを解消してたくさんの人にこいつは使えるな。使わないと損だなと思わせないといけません。

 

にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村

整体の知識や施術例、身体とこころに関することをブログに書いています

榊城整体院院長 榊 城 Sakaki Jo

1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ(ゴルフ)に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。

2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。

平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得(第121762号)