榊城整体院

病院で脊柱管狭窄症と診断。手術しないで改善した施術例

70代男性は、来院された2週間前の朝方、仕事中に右膝を痛めてしまいました。その日の昼には腰も痛くなり、仕事がままなりません。病院へ行ったら脊柱管狭窄症という診断を受けました。

 

医師の手詰まり感。良い改善策は示されずに痛みは変わらない

病院で痛み止めを処方してもらい、湿布も使っていたようです。しかし、湿布は皮膚がかぶれてしまうので使えませんでした。医師からコルセットも使うようアドバイスをいただいたようですが、痛みがなくなりません。

 

1度は痛みが軽くなったものの10日後くらいからまた痛みが強くなりました。そこで再度病院へ行きましたが、あまり良い改善策は示されずに変わらない対症療法を続けるだけでした。

 

医師は画像を撮って原因を究明し、薬を処方して様子見することしかできません。中にはブロック注射やリハビリを取り入れているところもありますが、それでも治らない方もいらっしゃいます。

 

その次の段階は手術しかないため、手術の必要性がなければ治療方針は様子見しかありません。手詰まりですね。

 

歩くことが一番痛い。施術後、寝返りはできるようになった

手詰まった時には私の出番です。いらした時には腰を曲げて手を腰に当てて歩いていました。歩くことが一番痛みを感じるようです。寝返りもできませんでした。そのほかの動きはそこそこできるようです。腰の張りはもちろんのこと背中も大腿後側も張っていました。2週間も腰をかばっているだけのことがあり、全身の筋肉が張って硬くなっていました。

 

車を運転する仕事をしている男性が、仕事を休まず続けていたことで腰に負担をかけたことが、なかなか治らなかった理由でしょう。それでも、筋肉の張りや立つ、座る、寝る、起きるという行動がすごく困っている様子ではありませんでしたのでとても酷い状況ではありませんでした。薬を使っていたことも大きいでしょう。おかげで施術は問題なくできました。

 

半分施術を終えると寝返りをスッとできるようになり、本人も痛くないと仰っていました。残りの半分も終わり、歩いていただくと腰の曲がりは半分に減り、痛みはなくなってくれました。

 

着替えや寝返りは楽になる。歩くときの痛みを何とかしてほしい

5日後の2回目。着替えをしながら痛い痛いと聞こえます。待合室のベンチソファーに座る時にも痛い。立ち上がるときや歩くときも痛そうでしたしやはり腰を曲げて歩いていました。思っていたよりも良くなっていませんでしたが、寝返りは問題なくなりました。ご本人にどうですか?とお尋ねすると前回よりは良くなっているとのご返答。

 

しかし、歩くときの痛みを何とかしてほしいと仰っていました。施術に入ると腰の硬くて厚みのある張りは気になりましたが、押してみると意外にやわらかくなってくれました。中身は良くなってくれているから押すだけで張りが変わります。

 

施術後、歩いていただくとスピードが速くなり痛みも和らぎましたが、腰は依然曲がっていました。着替えは痛みが少なく施術前より早く着替え終わることができました。

 

車のワックスがけ、階段を降りる、自転車に乗って足が滑ったことで痛みが強くなった

3回目の2日前にお電話があり、腰を痛めてしまってどうしたら良いかというお電話がありました。どうも腰の調子が良くて車のワックスがけをしてしまったようです。仕事以外は安静にしていただき、痛めてすぐよりも2,3日待った方が施術効果があると申し上げて予定通りの日に来ていただきました。

 

3回目に身体を押してみると背中から腰がとても硬くなっていました。ワックスがけ後も痛み止めを飲んでコルセットをしてましたが、痛みは変わりませんでした。それでも、施術後は腰の痛みはなくなり右脚の痛みとしびれが残っていました。

 

5回目の前には、いつもはエレベーターを使うのに人がたくさんで乗れそうもないので階段を降りることにしました。しかし、その途中で右脚の痛みが強くなりました。他にも、自転車に乗って足を床につけようとしたら滑ってしまったことで右脚がまた痛むようになりました。

 

みなさんにも気を付けていただきたいのですが、きちんと身体づくりが終わるまでは安静が必要です。まだ痛みのある場所が治りきっていないわけですから、痛みがなくても無理をすれば痛みます。どうか、私が良いというまでは静かにお過ごしになってください。

 

畳の上で体操したら続けられる。すると腰が伸びるようになってきた

4回目が終わったときに腰を反らす体操をお願いしました。腰が丸まっているので反らしたいのです。但し、このような状態の時には仰向けになることも難しいのですが、できるような身体になったので始めます。

 

初めはバスタオル1枚を8つ折りにして腰の下にいれて反らせます。それでも辛い時にはできませんが、なんとか1分ならできましたので身体が緩むお風呂上りにするようお願いしました。

 

しかしながら、布団の上で体操すると寝てしまって長く腰を反らすことになってしまったために初日以外はできませんでした。

 

5回目の後には1週間腰を反らす体操ができたようです。体操する場所を布団の上ではなく畳の上に変えたら眠ることがなくなりました。そのかいあって、6回目には腰が伸びるようになりました。このまま続けてきちんと腰が伸びるようにしたいところです。

 

7回目(5週間)で毎週通院は終了。診断後、早期の施術が早い改善につながる

7回目の時には、また腰が伸びるようになりました。歩くと脚はまだ痛いようですが、弱くなってきておりこの日の朝は初めて痛みがなくなりました。お昼にはもう痛みが出てきたようですが、こういう日が増えていきますでしょう。

 

施術後、立つときに限ってですが、腰が真っすぐ伸びるようになりましたので応急処置はこれでおしまいです。まだ歩くと腰が曲がってしまいますが、この後も体操を続けていけば良くなりますので月に1回のペースで様子を見ながら施術を入れて仕上げていきます。これを3か月続ければ良くなるでしょう。

 

脊柱管狭窄症と診断されてから7週間で腰の痛みはなくなり、足の痛みとしびれが少し残る形ですが、良いペースなのではないかなと思います。それは診断後すぐに来て下さり、早期対処できたからです。

 

病院で診断された後はそのまま病院で治療していくという方法もありますが、こういった施術で治していく方法もあることを知っていただければ幸いです。

もし、病院で脊柱管狭窄症と診断された方、病院へ通っているのに症状が変わらないという方がいましたらご相談ください。

 

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整体の知識や施術例、身体とこころに関することをブログに書いています

榊城整体院院長 榊 城 Sakaki Jo

1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ(ゴルフ)に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。

2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。

平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得(第121762号)