榊城整体院

薬を減らしたい人へ。頚と背中を緩めて喘息発作を防げ!指圧師による対処・予防法

喘息を持っている、持っていた方のお話をよく耳にします。最近ではアレルギーを持っている方がとても多く、喘息で困っているお子さんも増えているようですね。病院へ行って治療してもらうことが最優先ですが、私の立場からお手伝いできることをお話ししたいと思います。

 

何でも引き起こす喘息とは

喘息をお持ちの方は当然ご存知かと思いますが、様々な症状があります。

  • ゼーゼーヒューヒューという呼吸音
  • 夜間や早朝に症状が強くなる
  • 横になって寝られない

大まかにはこんなところでしょうか。

 

喘息はアレルギー疾患の一つです。もともと気道が炎症している喘息患者は何かのきっかけでさらに炎症を起こします。狭い気道がもっと狭くなり呼吸しづらくなることによって発作を起こします。それはホコリ、ダニ、たばこ、ストレスなどです。天候も左右します。季節の変わり目、梅雨、台風の時期。人によって苦手な時期は違うようです。

 

風邪とセットになることも多いです。風邪によって気道の炎症が強くなり発作を起こすようです。アレルギ―をお持ちの方なら分かってくださると思いますが、風邪だかアレルギーだか分からなくなる時ってありませんか?風邪とアレルギーの両方ということもかなりあるのではないでしょうか。

 

香水や化粧のにおいでも喘息症状が出ますし、テレビを見ていて大爆笑したら喘息がでることもあります。とにかく様々なことが引き金になるわけですから、常に気を配らないといけないわけです。待ちゆく人の香水や化粧なんか不可抗力です。電車の中で隣り合わせの方が強い香水、化粧が濃い方の場合は不運としか言いようがありません。

 

最後は悲しすぎます。楽しくて大爆笑したのに喘息が引き起こされた日なんかには天国から地獄に落とされたようなものです。これからは大爆笑もしないように気を付けなければいけません。

 

子供の時の炎症反応の数が多い人ほど大人になっても喘息に

私のホームドクターに聞いた話ですが、最近では喘息が起こった時の対症療法ではなく、いかに炎症反応を起こさないようにするかが大事だそうです。子供の時に炎症反応が起こった数が多ければ多いほど、大人になっても喘息が治らないのだとか。予防が大事だということですね。

 

ですから、飲み薬やシムビコートなどの吸入器、ホクナリンテープなどを長期間使って子供の時に炎症をなるべく起こさないようにするのです。そうすれば、大人になったときに喘息で困ることがなくなるという訳です。

 

喘息と似ている症状でクループ症候群というものがあります。クループはケンケンという咳が特徴でウィルスが主な原因です。喉が腫れて呼吸困難になります。場合によっては呼吸困難で命にかかわることもありますから、お医者さんに相談して、喘息なのかクループなのか違いを診てもらう必要があると思います。

 

首や背中を柔らかく。発作の改善や予防に

喘息で困ることは横になれないために眠れないことです。座って寝る、正座して椅子の座面にもたれかかって寝ることくらいしかできません。それでも深い睡眠はとれるはずもありません。一晩中寝られずに過ごすことだって稀ではありません。それが何日間も続くわけですからとにかく苦痛なわけです。一般的には発作が起きた時に家庭用の吸入器(ネブライザー)を使うと、大抵は楽になって横になれます。

 

もし、それでも楽にならなかったりネブライザーがない時には首や背中を指圧・マッサージしてあげてください。気道が炎症して、咳がたくさん出て呼吸気管に負担がかかっていますから首や背中が硬くなっています。試しに発作が起きたら首や背中を触って確認しておくと良いと思います。いざというときに硬くなっている場所が分かっていればすぐにその場所を押すことができます。押すと痛いこともありますからお子さんが痛く感じないようにやさしくマッサージしてあげてください。

 

子供は非常に敏感で、こちらが弱く押しているつもりでも痛く感じることがありますのでお子さんに痛いかどうか確認できればなさってください。お子さんが返事する余裕がなければ「こんな弱くて良いの?」と思うくらいにしましょう。首や背中に指や手を置いているだけでも構いません。お子さんの年齢によっても違いますから元気な時に首や背中を押してみて、確認しておくことがベストです。

 

首や背中が緩むだけで楽になり、横になることができたりします。横になれなくても座っている時の呼吸が楽になります。さっきまでとは違います。実際、友人にこの話をしてお子さんにマッサージをしていたら良くなったそうです。

 

施術で予防して薬を減らそう

 

薬で予防することが大事だと述べましたが、長期間使用しないといけません。そのことに対して抵抗感がある方、ご両親は少なくないと思います。普段から指圧・マッサージをしてあげることによって首や背中が柔らかくなり喘息予防につながります。

 

そうなれば、薬と併用することでさらに効果がアップするでしょう効果が高まれば、喘息発作を起こす機会が減り、薬の使用頻度、量が減っていくはずです。

 

首や背中の筋肉を張るようなことは喘息発作を引き起こすことにつながると私は考えます。お子さんでしたら勉強のやり過ぎ、習い事の詰め過ぎによる疲労、睡眠不足、スマホ・ゲームのやり過ぎなどは首や背中の筋肉を硬くします。喘息発作を引き起こしやすくなりますのでぜひ、注意してください。

 

そんな時こそ指圧・マッサージは効果的です。ストレッチや体操も良いですからスポーツやバレエなどの習い事をしているお子さんは、そこで習った体操を取り入れれば、お母様やお父様の手を煩わせることはなく自分で予防することができますね。

 

榊城整体院では、お子様の施術をしながらご両親様に見ていただき、ここを押してくださいとお伝えすることができますので、どこを押したら良いか分からないというお悩みに対応することができます。ご遠慮なくご相談くださればと思います。

 

もちろん大人の方への対応もしております。ご自身でできること、ご家族にお手伝いいただけることを念頭にアドバイスもできますのでご安心ください。

 

喘息発作のお子さんや大人の方を見ていると、とても苦しそうでやるせない気持ちになります。普段から予防をしておけば、そんな場面は減りますし、お子さんが大人になったときの喘息の状況も良くなります。喘息で困っている方、喘息をお持ちの方がいらっしゃるご家族の皆様、良い対処、予防をして薬を使う機会を減らしてほしいと思います。

 

整体の知識や施術例、身体とこころに関することをブログに書いています

榊城整体院院長 榊 城 Sakaki Jo

1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ(ゴルフ)に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。

2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。

平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得(第121762号)