榊城整体院

肩の手術はしたくない。肩の痛みが数十年取れなかった60代男性の施術例

第3~4頚椎ヘルニアを抱え、来院された60代男性は、五十肩の痛みで苦しんでからもう数十年。肩の痛みを感じ始めたのは若い時にゴルフのキャディーをしていた時。昔はカートがなくゴルフバッグを担いでいたために肩を壊してしまったのでしょう。

 

手術で楽になった話を聞いたが手術はしたくない。奥様と友人の勧めで整体で治すという選択肢

五十肩で悩んだ友人が肩の手術で、とても楽になったという話を聞いたそうですが、手術は選びませんでした。この手術というのは、恐らく肩関節内視鏡下手術かと思われます。内視鏡を使うので傷跡が小さく痛みが少ないのが特徴です。

 

手術はしたくないということで、奥様とご友人の勧めもあり、私の元を訪ねて整体という選択をされました。初めは左肩だったようですが、来院された時には右側も痛くなってしまったようです。左が7で右が3くらいの割合でした。

 

お話を伺うと、ゴルフはできていました。仕事は力仕事が多く、そういった後は頚・肩・腕が痛くなりました。おじさんの農作業が人手不足ということで遠方の家まで手伝いに行くこともしばしば。ここでも雑用が多く、力仕事。

 

身体が硬くて痛くなる要因はこんなところにあるようです。ストレスがかかると痛みが強くなりますのでストレス解消のゴルフ。仕事、農作業は欠かせないということで、生活の見直しをせずに施術だけで治していく方針を決めました。

 

どこへ行っても「硬い身体ですね!」。頚椎ヘルニアが頚だけでなく肩や背中を硬くしていた。

どこのマッサージを受けても「すごい硬い身体ですね!」と言われてきたそうです。「今までで1番硬いでしょ!?」と何度も私にお話されましたが、私にとっては珍しくありません。確かに硬いお身体ですが、特別硬いという印象は受けませんでした。

 

長い間、痛みで苦しんでいたり、手術しようかと考えているくらいのお身体はとても硬いもの。癒し専門やメンテナンス専門の施術者にとっては珍しくても私にとっては珍しくありません。

 

第3~4頚椎を視診、触診すると、ヘルニア特有の張り方をしていました。そのため、頚全体が硬くなっています。これが肩や背中に波及して五十肩を長引かせていたのかもしれません。頚はもちろんのこと、背中、腕の筋肉もしっかり緩めないといけません。

 

この頃、めまいや耳鳴りも症状として出ており前頚部・側頚部を押されるとこれらの症状が強くなるので嫌だったようです。結果、問題なく押すことができましたが、慎重に進めつつ改善させるよう施術をしないといけませんでした。

 

季節性!?6月と11月にめまいや耳鳴りの後、肩や腕の痛みが強くなる

ほぼ毎日、寝ている時に痛みで起きてしまいました。左頚と肩の痛み、左上腕がピリピリ痛みました。しかし、起床時の痛みはもっと辛かったそうです

 

この男性の特徴は、6月と11月に調子が悪くなるそうです。まず、めまいや耳鳴りが出てから五十肩の痛みがいつもより強くなる流れ。まさに来院された時がその直前の4月末。あと、1ヶ月しかありませんでしたが、なんとしても五十肩の痛みを減らし、めまいや耳鳴りの回数や強さも減らしていきたいと考えました。

 

他にはへバーデン結節があり、指の痛みがあるそうです。頚・肩・腕や手、近いところに辛い場所が固まっていますね。やはり、頚椎ヘルニアの影響は大きそうです。

 

1週間に1回の施術は4回のみ。それでも6月は辛くならなかった

初めて施術をしてみると、楽になりました。いつも痛かったネクタイを締めることが楽になるだけでなく、普段の生活全般が楽になりました。ただ、2日間だけだったのは想定内。そんな簡単に治るわけがありません。

 

しかし、これを繰り返していけば、2日間が3日間。それが1週間と伸びていくのです。そのため、初めは1週間に1回の施術をしたかったのですが、続けられたのは4回だけ。あとは1か月に1回のペースで施術することしかできませんでした。

 

5月末から6月後半まで1週間に1回施術できたことはラッキーでした。初回の時以外はめまいや耳鳴りが出ることがなく、五十肩の痛みが特別強くなることはありませんでした。

 

その後は7か月で6回の施術。肩の痛みが楽になり、めまいと耳鳴りが消えた!

その後は1か月に1回のペースで施術。7月には起床時の痛みが2日に1回に減っていました。頚・肩・腕の張りが減ってきて、10月にはめまいが完全になくなり、辛い時期になる11月を迎えても発症しませんでした。

 

耳鳴りがなくなったのは翌年の1月ですから、施術を始めて約9か月後。それに伴い、肩の痛みもかなり楽になりました。その後、5か月空いても症状は悪くならずに楽な状態のままでした。ネクタイの話はもう出てきません。これは第3~4頚椎近辺の張りが良くなったからです。

 

その後も定期的に通い続けているこの男性は、ゴルフ・仕事・農作業を同じように続けています。数十年の痛みが1年もかからず、かなり良くなってくれましたが、痛みをなくすにはゴルフ・仕事・農作業を減らす必要があります。しかし、それは変えたくないということで少しの痛みと付き合っていかなければなりません。

 

痛みはあるけれど、趣味や仕事は続けたいとお考えの方って多いのではないでしょうか。手術をしたくない方もまたしかり。そんなお悩みを持つ方、私にご相談ください。一緒に考えながら、施術プランを考えましょう。

 

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整体の知識や施術例、身体とこころに関することをブログに書いています

榊城整体院院長 榊 城 Sakaki Jo

1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ(ゴルフ)に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。

2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。

平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得(第121762号)