患者さんを施術するときに「筋肉はミルクレープみたいなんですよ」と説明します。筋肉は大まかに言うと表層、中間層、深層と区分されますが、場所によってもっと入り組んでおり、腱や靭帯も含めるとかなり複雑なのです。身体を押すと、「表面が硬い」、「もっと奥に硬い場所がある」と感じるのです。中間層や深層に痛い原因がある場合、すぐには手が届きません。表面も硬くなっているケースが多いので、表面から緩めないといけません。症状が重い時は、表面が緩んでもすぐに原因の筋肉を押せるわけではありません。筋肉を1枚1枚剥いでいくような感じです。簡単にめくれるものもあればしつこいものもあります。中には鉄板のような層があり、数回の施術が必要です。前回、めくったはずの層が元に戻って「復活！」なんてこともあります。これを繰り返してやっと原因の筋肉に手が届きます。「なかなか治らない」「良くならない」と思っている方は、中間層や深層に原因があるかもしれません。
1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ（ゴルフ）に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。
2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。
平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得（第121762号）
