街を歩いたり、電車に乗っていると立ち方や歩き方が悪い方々を見かけます。そのような方々は身体が凝り固まっていて歪んでいるはずです。施術したらキレイな姿勢になれるのにな~と特に思う3つの例を挙げてみたいと思います。
筋肉が凝り固まり歪んでいるのは、先天的に問題なければ育ってきた環境で作られたものです。どんなことで姿勢や歩き方が悪くなるのでしょうか。
筋肉が凝り固まるのは弱く硬いことが理由です。学生時代の生活が大人になったときに響いてきます。例えば、運動量が足りない。習い事が多く、寝る時間が遅いため睡眠不足。勉強が多く座りっぱなし。ランドセルなど学生時代の荷物が重かった。スマートフォンやタブレット、ゲームの長時間使用。
このような生活を続けていると筋肉や骨が十分に発達していないこと。筋肉や骨に負担をかけてきたために凝り固まってしまったことが考えられます。しかし、これらの生活環境は大人になってからも続くことが多いでしょう。
長年このような生活を続けていけば、筋肉の凝り固まりがもっと強くなり身体の不調や痛みにつながります。
背中が丸いことは自覚している方もいらっしゃると思います。最近ではスマートフォンが最大の要因ですね。電車の中で8割方はスマートフォンをいじっています。Instagramを見ている女性。LINEをしている方。ニュース閲覧。ゲームをしている方も多いですね。
最近の特徴は若い世代だけでなくお年寄りもやっていますから全世代に言えることでしょう。しかも長時間、頭をもたげてやっていますからストレートネックになる原因になります。頚や肩、背中が張っていますよ。痛みはないですか?
顔の前付近に画面を持っていき、下を向かないように使ってください。それだけでもストレートネック防止になります。
意外と見受けられるのは、つま先が内に向いている女性です。両側の場合も片側の場合もあります。立っても座ってもこの姿勢は変わりませんので、この記事を読んでいる方は下を向いてご自身の足元を見てください。油断している時が本当の姿ですから、つま先が内に向いている方はX脚になっているかもしれません。
女性はスカートを履くことで、脚を閉じて座らなければなりません。太もも、膝、足をそれぞれくっつけて脚を閉じ続けることは筋肉を使い結構大変です。足腰に負担が掛かります。
そのため、筋肉が弱く硬い方は膝と膝だけをつけて無意識に楽な姿勢をとります。この格好は、膝とつま先を内向きにし、自らX脚にしてしまっています。この形が癖になってしまうと本当にX脚になってしまいます。
高いヒールを履き、膝を曲げて歩いている女性を目にします。日本人はヒールを履く文化がなかったですから苦手なんですね。しかもヒールを履くための筋肉がないと身体を支えられません。欧米人と違って日本人の筋肉は小さいですからその為のトレーニングが必要です。
高いヒールを履いて膝を曲げ、お腹を突き出して歩いている女性を見かけますが、それだったらヒールなしでキレイに歩いている方が格好良いと思います。
細いヒールで歩いている途中、ヒールがカクンとなり足首を捻るように歩く女性も見受けられます。細いヒールに乗るための筋肉や歩き方ができていません。細くて高いヒールで歩くことはとても難しく、そのための身体づくりができていないと筋肉や骨に負担を掛けることになります。
このような歩き方が続けば骨盤が歪み、股関節や膝周り、足首の筋肉が硬くなります。外反母趾になることもありますから気を付けなければいけません。それだったら低くて太めのヒールを履いたほうが格好良い姿勢になりますし、身体にも優しいです。高く細いヒールを履いた日の夜、疲れて脚が浮腫んでいる場合には次の日からは身体に優しいヒールに変えてください。
ここ1番の時は高く細いヒールでも構いませんが、普段は無理して履かずに低くて太めのヒールを履いてください。それに慣れたらステップアップすれば良いと思います。
特に気になる3つの例を挙げましたが、普段からこの姿勢になっていると、身体の不調や痛みにつながってしまいます。それは筋肉が凝り固まり歪んでしまうからですね。
背中が丸い方は頚や背中。X脚、ヒールを履きこなせない女性なら腰や脚の施術をすれば、筋肉がやわらかくなり歪みが取れてキレイな姿勢を作ることができます。そうなれば、今まで抱えていた身体の不調や痛みが楽になるはずです。見た目の悩みを解消することで元気になるオマケまで付いてきます。
姿勢の悪い方、オマケをもらうためにキレイな姿勢を作ってくださいね。
1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ(ゴルフ)に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。
2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。
平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得(第121762号)