私のお客様はお忙しい方がほとんどです。忙しいのになぜ通院されるのでしょうか？それは、忙しい毎日を続けるためです。整体を受けることで疲労回復できれば、気力・体力が戻ってまた頑張れるようになるのです。
パソコンやスマートフォンの普及でどこでも仕事ができるようになりました。土・日の休みであろうが、夏休みのような長期休暇であろうが連絡を取ることができます。
家庭で仕事ができるというメリットもありますが、仕事とプライベートの境目がなくなってしまいました。仕事の時には、仕事モードになります。休日にはお休みモード。スイッチを切り替えることで冷却期間を作ることができます。
しかし、休日でも仕事の電話が入るとスイッチを切り替えないといけません。冷却期間が減り、休む時間が減ってしまいます。ましてや1度緊張して熱を帯びた身体を冷やすには時間が掛かってしまいます。
スイッチの切り替えが多くなり、しっかり休むことができないので疲れがなかなか取れません。
最近は女性が子供を産んでからも働き続けることを望む方が増えてきました。その分、バタバタと忙しくなります。女性が働くといっても子育ての主役はまだ女性です。子供が急に熱を出して引き取りに行くのは女性が多いですよね。
帰宅した後だって女性が主役。食事や炊事、洗濯、子供を病院へ連れて行ったり習い事に連れて行くこともあるでしょう。
そうはいっても男性だってお手伝いします。早めに帰宅した時には奥様のお手伝い。お休みの日には、子育てに参加します。一緒に遊んだり、習い事の送り迎え、お風呂に入れたり寝かしつけたりもするでしょう。
現在の子育て世代の両親はこういった子育ての仕方ではありませんでした。見本がいないから手探りでやっています。母親も父親もやることが増えてクタクタです。
子供がいないご家庭も同じです。二人で働いて二人で家の仕事をする。初めてのことを手本がなく、こなしているわけですからさぞかし大変でしょう。
最近、休むことが少なくなったなと感じます。電車に乗っていると、昔は寝ていた方々が多かったのに8～9割がスマホをいじってるようになりました。SNSや検索。ゲームが多くなりましたね。
私もスマホをいじることがありますが、いじらない時間を作るようにしています。日常は仕事や勉強、子育てなどで忙しくしている中で頭がカッカしている状態です。そんな時に必要なことは頭を休ませること。
それなのに電車や車の中、カフェやレストランでもちょっと時間があるとスマートフォンを使っています。就寝前でも使っていますよね。いつ頭を休めるのでしょうか？睡眠中に休むといってもこの状態で寝たとしてもしっかり休むことができません。ですから、就寝30分前には暗くしてスマートフォンやテレビ、パソコンを使わないようにとテレビや雑誌で言っていますよね。
要は、オーバーヒートしている状態です。そんな状態ではイライラしても仕方がありません。ボーっとしたり頭を真っ白にすることも必要です。
どんなに辛くてもあと1週間、1か月、というようにここまで頑張れば終わるとわかっていれば頑張れるものです。しかし、介護のように終わりが見えない時ほど辛いことはありません。いつまで頑張れば良いのだろうかと困惑してしまいます。
そこで、整体というゴールを作ってください。ゴールがあれば走りきることができるようになります。なぜ整体なのか？身体をいたわる必要があるからです。身体は替えが利きません。忙しいほど疲れが溜まって病気や風邪、怪我をしやすくなります。そうならないためにもメンテナンスが必要です。
私のお客様の多くが、「予約した日まで頑張れば何とかしてくれる。」、「この日を目標にやってきた。」、施術後には「これでまた頑張れる。」、このような声をたくさんいただきます。
ゴールがあれば忙しくても目一杯動けますし、力を使い果たしても再度目一杯動かすことができるのです。身体を気にすることなく安心して忙しくすることができます。
世の中は整体、鍼、マッサージなどのお店で溢れています。その中からどこを選ぶかは非常に難しく、頼りになるお店を見つけることは至難の業。行って施術してもらわない限りわからないでしょう。
技術や経験があることも重要ですが、大事な身体を触れられ押してもらう訳ですから相性が良くて信頼できる方を見つけなければなりません。やはり、仲の良い方からのご意見を参考にするのが一番だと思います。ご紹介ですね。
もし、そういう方がいらっしゃらない場合はホームページやブログ、SNSを見ていると何となくそのお店の雰囲気や人柄が感じとれることもあります。
良いなと思ったら実際に受けてみてください。自分に合っているかがわかると思います。いわゆる、相性ですね。外見、人柄、施術の仕方、どれも大事にすべきです。どんなに上手くても「嫌だな。」と思いながら受けることはおススメ出来ません。
身体をゆだねて施術を受けることは、疲れをしっかり取ることにつながります。
忙しいので長い時間施術してもらい、1回で済まそうという方がいらっしゃいますが、疲れを取れきることができません。第一に、1回で疲れを取りきれる程度の疲れなのか？第二に、長時間の施術は身体が疲れすぎてきちんと回復できないのです。疲れ過ぎた日に眠れないことがありませんか？睡眠にも体力が必要です。
回復することにも体力を残しておかなければいけません。理想の施術時間は20分～40分。適度に疲れた身体は上質な睡眠を促します。その睡眠が疲労をしっかりと回復させてくれるのです。
ワンポイントという意味なら良いですが、20分未満では疲れを取りきることはできません。稀にそういうこともできる方が居て、祖父の施術時間は主に5分～15分でした。しかしこのケースは例外です。普通では考えられません。
20分～40分の施術をコツコツ受けることで細やかな疲労回復をして疲れを溜めないことが大切です。理想は週に1回。2週間に1回や月に1回でも可能です。人によって違いますのでご相談の上、決めていきたいと思います。
忙しく時間がない方は往診して欲しいと思う方は多数いらっしゃると思います。しかし、私は往診ではなく通院というスタイルにしています。通院して欲しい理由は、施術中は自宅を避けて欲しいからです。
自宅に居ると仕事ができてしまいます。ついつい仕事のことを考えてしまいます。電話が鳴ったり子供の声がするかもしれません。仕事や家庭のことから離れることができないからです。
通院したって携帯の電話は鳴りますし、仕事のことを考えるでしょう。しかし、携帯はロッカーに置いていただきますし、すぐに仕事をすることができません。どうしようもないので諦めるしかありません。施術を受けることに集中することができるのです。
リラックスすることで疲労回復効果が高まります。
とにかく世の中は忙しい方々で溢れています。イライラしている場面をよく見ますよね。部下や他人、子供に当たってませんか？イライラしたって損をするばかり。良い事なんてありません。気分良く仕事や家事をしていた方が早く片付けられるし、良い発想も出てきやすいですよね。効率が上がります。
そうすれば自分の時間もできるでしょう。「間」ができるわけですね。人間の集中力なんてたいして持ちません。冷却期間を作りながら過ごすことで集中力を維持しながら忙しく生活できるわけです。
忙しい人は、わざわざ整体に通って疲れを取ってください。
痛みや不快感にとらわれず、思う存分に過ごすことができるはず。整体に費やした時間以上に時間ができると思います。
替えが利かないお時間とお身体。大事に使ってください。それが唯一の疲れにくい身体をつくる方法なのですから。
1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ（ゴルフ）に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。
2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。
平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得（第121762号）
