榊城整体院

小学生の肩こりや腰痛はランドセルだけじゃない!?原因は忙し過ぎるタイムスケジュール

最近の子供たちのスケジュールが気になって仕方がありません。とにかく忙し過ぎます。子供は肩こりや腰痛を抱えているニュースを見る機会があります。ランドセルが重すぎて身体を壊すという話はしていますが、私はタイムスケジュールの方が身体を壊すのではないかと危惧しています。

 

学校の帰りが遅くなった

私が小学校に通っていた30年前と比べて6時間授業が増えたなという印象があります。私の時には土曜日授業があったから6時間授業が少なかったのでしょうか。土曜授業がなくなったから平日に時間を設けているのかもしれませんね。

 

科目が増えたこともあるのではないでしょうか。現在は、必須でなくても事前に英語の授業やプログラミングの授業をしている学校が多数あるようです。科目が増えれば必然的に授業時間を増やさないといけませんよね。

 

学校によっては朝の始業時間を早くしたり、休み時間を少なくして調整しています。土曜授業も月に1~2回取り入れますが、結果として小学生の平日帰宅時間が16時近くなってしまいます。門限が18時とすると、小学生が遊べる時間は1~2時間だけ。これでは遊ぶ時間が足りないですよね。

 

習い事多過ぎ!週に5~7日なんてことも

本人が希望して習い事に通うお子さんが多いと思いますが、母親の働く機会が多くなったことで、習い事はさらに増えたのではないかと考えています。両親が働けば自ずと帰宅時間が遅くなります。昔で言う学童もありますが、それではまだ両親は帰ってきません。

 

だったら学童の後に習い事をしてもらって、自分たちが帰宅する頃に子供も帰ってきた方が安心だと思う親御さんが居てもおかしくありません。子供一人や兄弟・姉妹たちだけで自宅に居るよりはずっと安心ですよね。

 

その結果、子供たちは1つだけでなく2~3つの習い事をしているケースが多くなり週に5~7日も習い事をしていることは珍しくありません。学校が遅くなって習い事、疲れが溜まります。

 

帰宅後には学校や塾の宿題。小学高学年の就寝時間が23~24時のお子さんも

学校生活が過密で遅くなっているにもかかわらず、習い事をしているということは朝から18~20時くらいまで何かをしていることになります。これって大人並のスケジュールです。大人だって働き方改革と謳って働き過ぎを止めようと言っているのに子供は忙しいまま。矛盾を感じます。

 

さて、帰宅してお風呂、食事をして寝ることができれば21~22時には布団に入ることができそうです。しかし、今度は学校や塾の宿題があります。学校の宿題だけでもすぐには終わらないのに塾の宿題もあれば時間かかり、寝る時間が遅くなります。

 

お話を聞いてみると私が子供の頃よりも確実に就寝時間が遅くなっています。受験を控えた小学5~6年生は、通常で23時~24時くらいに就寝するお子さんもいるのだとか。睡眠時間が少なく疲労が溜まるばかりです。

 

学生時代の怪我や痛みが、40~50歳になったときの大きな痛みへ

大人と同等かそれ以上のスケジュールをこなすには相当な体力が必要です。しかし、身体はまだ子供。発達段階です。そんな時に無茶な生活をしているから肩こりや腰痛の子供が増えているのだと思います。痛みを抱えたまま、身体が素直に成長するとは考えにくいものです。

 

身体が痛いと姿勢が悪くなります。そのまま大人になるまで成長した時に骨が大きく歪んだまま固まってしまったり、骨と骨の間が狭くなったままだとしたら、大きな痛みや痺れを起こす可能性は十分。

 

私のお客様の中には、学生時代に大きな痛みや怪我を経験した方が多くいらっしゃいます。一度、大きな痛みや怪我をしてしまうと完全に回復することは難しく、若い時には何とか痛みがなかったり小さかったものが、40~50歳になったときに大きな痛みにつながることがあります。

 

勉強やスポーツと同じように健康も考えて欲しい

皆さんは何故、子供に習い事をさせるのでしょうか?自分の帰宅が遅いだけではないはずです。子供の夢を叶えるため、より良い学生生活を過ごすため、という理由もあると思いますが、大人になったときにその経験を活かして過ごせるようにという思いの方は多いと思います。

 

それと同じように健康も考えていただきたいのです。どんなに能力があっても健康でなければ活かすことができません。痛みやけが、病気を抱えて100%の能力は出せませんよね。

 

100年時代と言われる昨今、大人になってからの健康寿命が大変重要になってきました。成長過程に良い身体づくりができなければ大人になったときの健康は手に入れにくくなり、健康寿命を延ばすことができません。子供の時から疲れを溜めないようにすることが大切です。

 

スケジュールを過密にせず、まずはよく遊ぶこと。ゲームやスマホも良いが、運動して大きい声出してストレス発散しよう

まずは過密なスケジュールをどうするか?忙しい日や週があっても構いませんが、ゆっくり過ごせる日や週も作ってください。ゲームやスマホも良いのですが、やはり公園で遊ぶようなことがおススメです。運動したり大声で笑ったりストレス発散できることは必要です。

 

ゲームは私も好きですが、夢中になって上手くいかずにイライラしていることってよくありますよね。ストレス発散してるんだか溜めているんだかわからなくなります。

 

スマホはゲームと同じで長時間使用する可能性があります。目が疲れて肩が凝って腰が張って、肩と腰が丸まって姿勢が悪くなります。時間を決めてください。

 

質の良い睡眠と長時間の睡眠の合わせ技で疲れとストレスを取り除く

受験勉強のように、夜遅くまで勉強しなくてはいけないこともあるでしょう。どうしても過密なスケジュールになることもあると思いますので、そうでない日は勉強を早めに切り上げて早く寝る日を作ってください。最低でも週に2~3日です。

 

疲れを取るには睡眠が1番!質の良い睡眠だけでなく長時間の睡眠は絶対必要。2つ合わさることで成長ホルモンが脳や身体のダメージを修復してくれます。疲れやストレスがなくなれば、効率の良い勉強、習い事で良いパフォーマンスをすることができるでしょう。

 

そして、何と言っても身体の痛みを取り除いてくれます。痛いまま重いランドセルを背負っていたら症状が悪化し、姿勢も悪くなってしまいますから。

 

痛みが治らなければまず病院。整形外科で対応できなければ整体も視野に

生活を改善したのに痛みが治らないこともあると思います。そんな時にはまず病院です。必要ならば画像を撮りますし、まずは薬や湿布で様子を見るはずです。

 

大体は、それで治るはずです。子供だったら深刻なことは少ないはずですから。しかし、それでも治らないことがあると思います。薬や湿布、ストレッチや体操を取り入れても治らなければ次の手を打つ必要があります。

 

最近では、整形外科の医師や他分野の医師も整体などに行ってはどうですか?という方が増えてきました。私のお客様の中にもそう言われた方が何人かいらっしゃいます。整形外科では対応できないことって結構あるのです。

 

疲れが溜まらない魔法はない!現代に合わせた方法を見つけること

大人も子供も疲れが溜まらない魔法のようなものはありません。現代の生活に合わせながら、コツコツと疲れを溜めずに疲れを取るしかないのです

 

現代の生活に、小学生にとって理想の健康生活は非常に無理があります。小学生なら低学年と高学年は違うものの、理想の睡眠時間は10時間前後です。しかし、これを遂行しようものなら今の生活をガラッと変えない限りとても難しいものになってしまいます。7時起床の場合は9時に就寝しなければなりません。これってほとんどの小学生ができていないのではないでしょうか。

 

この理想にどれだけ寄せられるか?という感覚が良いと思います。前述しましたが、週に2~3日はこれに近い時間に寝て欲しいです。それもできなければ1時間でも良いですから早く寝てください。

 

遊びもそうです。スマートフォンやゲーム機を取り上げない限り、やるなと言ってもやると思います。だったら時間を減らしたり、やらない日を決めて外で遊ぶ日を作れば良いと思います。

 

身体づくりは地道にコツコツとしかできません。疲れを20~30年溜めてしまったときに爆発して強い症状として現れます。反対に、良いものを数十年積み重ねれば良い身体でいられるということです。

 

今は肩こりや腰痛で済んでいるかもしれませんが、長く患っていると大きな病気につながりかねません。ご家族で相談し合って、健康に過ごすためにお子さんのスケジュールを考えてあげてください。

 

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整体の知識や施術例、身体とこころに関することをブログに書いています

榊城整体院院長 榊 城 Sakaki Jo

1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ(ゴルフ)に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。

2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。

平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得(第121762号)