脱臼グセが治った！脱臼再発を防ぐにはただ身体を整えるだけだった

月に数回脱臼してしまう40代男性がいらっしゃいました。寝ている間に脱臼してしまうことが多く、自分ではめることができるのですが、痛みはその後も続いて1時間位で治まるそうです。

いつも両手を挙げて寝ている。その時に脱臼する

だいたい寝ている時は両手を挙げて寝ているそうです。寝入りは片手も挙げていないのに、起きるときには両手を挙げている。そして、そのまま脱臼するという流れが多いようです。手を挙げた状態は肩がきちんとはまっていなくて抜けやすい姿勢です。

子供が親と手をつないでいる時に肩が外れる。子供はまだ関節周りがしっかりしていません。そんな時に肩関節にとって不安定な形である親と手をつないだ状態は肩が外れやすいのです。それと一緒で肩関節周囲の不安定なこの男性が長い時間手を挙げていると脱臼してしまうのでしょう。

そもそも寝ている時に手を挙げるというのがいけません。背中が張って縮こまっているので手を挙げて背中を伸ばしているのだと思われます。これだけでも背中を施術するべきだということが分かります。

地べたに座ってあぐらで仕事。身体に悪いことだらけの生活

この男性は在宅で仕事をすることが多く、1日中座りっぱなしでパソコンに向かっています。忙しい時には食事も摂らずに机に向かい、徹夜をするときもありました。しかも椅子を使わず地べたに座ってあぐらをかいての仕事です。身体に悪いことだらけです。

地べたに座ると椅子に座る時よりも腰が丸くなって腰に強い負担がかかります。腰が丸くなることと、パソコンの画面を見続けて画面をのぞき込んだりすることもあって背中が丸くなり首が真上でなく前に出てきます。頚や肩、背中にも負担が掛かります。

あぐらをかくことで股関節も負担が掛かります。それらの姿勢が長く続けば身体が悪くなるのは当然です。それが何年も積み重なると身体のあちらこちらが傷つき、痛んでしまいます。

左肩周辺はあまり施術せず、他の気になるところの施術で身体を整える

施術を始めると、身体全体がかなり張っておりほとんど手入れしていない状態。左肩を動かすと、恐々動く感じで抵抗感がありました。動かないというよりはいつ脱臼するか分からないので動かしたくないという感じでした。右肩はとはだいぶ違いました。

お話を伺うと、左肩は脱臼する以外はあまり気にならないそうです。むしろ首や腰の痛み、股関節の違和感の方が気になるようでした。左肩周辺を触って押してみたものの、どこかが悪い様子はないので左肩周辺の施術はあまりせずに他の気になる部分を主に施術していました。

主に施術していた部分はかなり手強く、張りが強く厚みがあってなかなか良い状態になってはくれませんでした。それでもしつこく施術を続けると良い状態になってくれました。

施術を始めてから脱臼は3回だけ。もう1年半近くも脱臼してない

施術を始めてもうすぐ2年になりますが、月に何回か脱臼していたのが今までで3回しか脱臼していません。始めてから約1週間後、3か月後、6か月後だけです。それから数えると約1年半も脱臼していません。こんなに脱臼しなくなったのは初めてだそうですよ。

施術前と後では明らかに違います。それ以外は何一つ変えていないようですので効果があったと言えるのではないでしょうか。しかし、私は脱臼のための施術はしておらず身体を整えただけです。それだけで、左肩の負担が減って支えることができるようになりました。身体はつながっており支え合っています。奥様に「先生何やったの？」って聞かれますが、「身体を整えただけ」としか答えようがありませんでした。

施術を受けて実感。身体に関するアドバイスとの両輪で意識が高まり体調管理できるようになる

施術の他に何か変わったことがあるかと言えば、身体に対する意識が高まったことでしょうか。身体に合った仕事用の机と椅子を買い替えて、負担を減らしました。ベッドと枕も買い換えました。1日中座りっぱなしで車が大好きな方でしたが、ウォーキングをするようになりました。だいぶ変わりましたね（驚）

私の施術を受けるようになると意識が高まります。身体が変わるということを実感していただくと、自分のできる範囲で努力をしてくださるようになります。やはり、身体は良くなるんだ。変わるんだということをお見せすることが一番です。

施術をするだけでなく、身体に関するお話をします。その方に合ったアドバイスをして自分の身体の知識を得ていただきます。痛くなったらこうする、調子の良い時にはそのまま頑張って大丈夫、など体調管理ができるようになってきます。

これは、施術を受けてその時の身体の悩みを話すということを何度も繰り返すことで身につきます。私の施術と自己管理。これが揃えば大抵のことは大丈夫でしょう。

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