寝違えた時の首は痛いですよね。朝起きるのに苦労すること苦労すること。こうして動かそうかな、ああして動かしたら痛くなさそう等、憂鬱な朝になること間違いなし。日中だってちょっと油断するとイタッとなったり寝違えになった日は本当に疲れます。
まずはなんで寝違えたかですよね。だいたい伺ってみると記憶にありませんという答えが返ってきます。しかし理由は必ずあるもので、2,3日前の出来事を振り返ってみてください。何か変わったことはしていませんか?
などなど挙げれば切りがないです。
首に直接負担がかかるものもあれば、間接的に負担がかかるものまであります。変形性頚椎症・ストレートネックなど、もともと首の状態が悪い方は、間接的に負担がかかっても寝違えますので、特に首に悪いことしてないのに何故だろうと思ってる方がいらっしゃれば、範囲を広げていただき理由を考えてみてください。きっと見つかると思います。
とにかく痛いので、まずはこの痛みを緩めたいですよね。但し、程度に因りますが、すぐには痛みが消えませんのでご注意ください。
首はどのくらい動かせますか?動く方、右側・左側だけ動く方、全く動かない方がいらっしゃると思います。動かせる方は首をぐるぐると回したりストレッチしてください。前側・横・後ろ側の首をストレッチしてください。凝ったストレッチなどいりません。簡単で良いです。
片側だけ動く方は動く側の筋肉だけを動かします。上記のストレッチの他に首を傾けたり、回旋しても良いですよ。この時にどちらかしか動かせないのなら動かせることだけをしてください。
最後に全く動かせない方。動かないのなら動かさなくてけっこうです。痛いのに無理して動かす必要ないですから。その代わりに自分でマッサージをしてください。場所は同じで、前・横・後ろ側のマッサージです。痛い場所はやさしく丁寧に痛くなく。気持ち良い場所はそのまま気持ち良く。あまり感じない場所は飛ばしても構いません。
それぞれ2分ずつくらいで良いと思います。特に朝は時間がないですから十分でしょう。もし、時間があれば昼や夜もマッサージしてください。コツは2,3日後に効果が出るように押してください。今にでも、明日にでも効果を出そうとするとついつい力が入り、長めに押してしまうので軽い気持ちで行ってください。ストレッチも同じイメージを持ってくださいね。
首や肩についつい意識がいってしまいますが、寝違えの改善に背中は非常に重要です。首と背中は隣り合わせですから相関関係は強いです。首から背中までつながっている筋肉がいくつかあります。実際、寝違えた時や首が痛い時に首を動かしてみると背中の筋肉が硬くて動かない感じががあるかと思います。ですから首だけでなく背中を緩めることも実践してください。背中を緩ますだけで首が楽になることもあるんですよ。
今度はストレッチとマッサージ。さすがに背中をセルフマッサージはできませんので背中を押してくれる方がいる場合はお願いしてください。1人で行う場合はストレッチです。ヨガの猫のポーズなんて良いですね。しかし、首が動かない方には不向きです。肩を回すことなら簡単です。といっても肩甲骨を動かさないと背中がたくさん動きませんから肘を曲げて後ろ向きにグルグル肩を回してください。
もう少し簡単な体操は腕を動かすことです。両腕を天井まで上げて下ろすだけでも良いですよ。前からでも横からでも上げやすい方を選べば良いですが、両方できれば尚良しです。
上下があれば前後もあります。腕を胸の前で伸ばし、肘を曲げながら腕を床と平行に引いて脇の下までもってきます。全部やっても良いですし、やりやすいものだけでもかまいません。皆さんができるものを選んでください。イメージは首の時と同じです。一生懸命やらないでくださいね。
これだけ動かしてみても3日~7日経っても痛みが変わらないこともあります。そんな時には病院へ行って調べてもらったり、整体などで施術してもらうことで状況を好転させた方が良いかもしれませんね。状況が重かったり違う病気が隠されているかもしれませんから。
榊城整体院の良いところは、触診したり身体を押します。さらに話を聞いて原因を特定していきます。ストレッチや体操では動かない筋肉を押すことができます。ご家族やご友人のマッサージとはちょっと違います。同じ場所を押しても押す場所や効果が違います。
そんなことをしていると、こんなところが痛かったんだ。原因はここか。ここも押すの?などなど意外な感想が出てくるかもしれません。そうなればこっちのものです。身体が良くなるだけでなく、身体の仕組みや自分のパターンなど、それぞれに合った自己管理ができるようになりますので次に寝違えたとしても安心して対処していただけるようになると思います。
1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ(ゴルフ)に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。
2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。
平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得(第121762号)