榊城整体院

内臓だってブラック体質は嫌。お酒を減らすと筋肉がやわらかくなって痛みも減る

お酒が大好きな私ですが、たくさん飲むと翌日には首の痛みや肩こりになって筋肉が硬く感じます。なんでこんなことが起こるのかを考えてみたいと思います。

肝臓や血管もブラック体質で疲弊する

お酒を飲むと働くのはまず肝臓ですね。アルコールは身体にとって害ですから解毒して排出しようと働きます。そして血管は拡げて血流を増やし、排出を助けます。

 

これが肝臓の許容量でしたら問題ないのですが、アルコールの大量摂取で容量オーバーもしくは毎日の飲酒で容量オーバーになるかどちらかが考えられます。前者の一日二日の摂取であればその時だけの問題ですが、毎日の摂取は肝臓や血管にじわじわダメージを蓄積させます。そうなると、毎日10の最大容量があったものが、8や7に減っていきます。それにもかかわらず、10の最大容量があると思ってお酒を飲んでいると、3や2の容量オーバーになるのです。

 

これが1週間続けば21~14の容量オーバーになるわけですね。この数字が溜まれば溜まるほど肝臓が疲れていきます。いわゆる残業続きで休みもなくブラックな環境ですね。このままいくと容量がさらに減って6ないし5になっていくでしょう。だから休肝日が必要なわけです。

 

内臓が悪くなるとその周りの筋肉は内臓を守るために硬くなります。内臓と筋肉は無関係ではありません。内臓にも気を配ってこそ、良い筋肉の張りを保つことになるのです。

 

肝臓だけでなく血管も同じです。ブラックな環境で血管も働き続ければ、硬く肥厚した血管になり血管内が狭くて詰まるかもしれません。そのため、その周りの筋肉が硬かったり、ブヨブヨ柔らかったりすることもあります。内臓や血管が弱っていくと筋肉の張りにも現れます。

そんなことからお酒は内臓や血管を疲れさせて筋肉を硬くすると私は考えます。

 

お酒を減らしたら身体が軽くなる、痛みが変わる

先日、あるお客様の施術をしていた時にいつもより筋肉がやわらかくて押しやすいなと思ったので「何か変わったことがありましたか?」と聞くとお酒の量をかなり減らしたそうです。飲む日も必然的に減り、週に5~6回飲んでいたのが2~3回になったそうです。

 

ここのところ背中や腰のあたりに痛みや違和感を感じていたのがなくなりました。身体が楽になったそうです。仕事や家庭での生活はそれ以外変わっていないそうでしたのでお酒が影響したのだと思われます。

それ以来、その方はお酒の量を減らしたままになり身体の張りも良いままです。

 

また、お酒が大好きで毎日飲んでいる方に上記の話をしたところ、「わかってるんだけどね。毎日飲んじゃうんだよね。」と仰っていました。何が分かっているかというと身体が楽になることを知っているのだそうです。以前、お酒を抜いた期間があったらしくその時には身体が楽になったとのお話でした。

 

また、ある方の施術をした時に明らかに筋肉が張って硬くて押しにくい身体をしていました。何も理由が見つからないので「お酒や睡眠はどうですか?」と伺うと、先週は毎日お酒を飲んで、その流れで寝る時間も遅くなったと仰っていました。恐らく、理由はお酒と睡眠の両方でしょう。最近は毎日飲むことなんてなかった方です。肝臓や血管が疲れて筋肉にも疲れが現れたのだと思います。

 

やはり、お酒と身体の張りは関係があるのではないかと思います。

 

肝臓に休暇を。アレルギーや体質を知り、柔らかい筋肉へ

お酒を飲む時にどうすれば筋肉の張りを硬くしないかを考えてみます。絶対に肝臓を健康にしておくことです。つまり、お酒を飲み過ぎないということが第一ですね。肝臓をブラック体質にせず、休暇を与えてあげることです。人間と同じで仕事と休みのバランスを考えてその日の量や週間、月間の量も考えたいところです。休暇(休肝日)を作り、肝臓や血管の容量を最大レベルに上げておくことが大事です。休みを与えて働ける状態を作っておくことで、忙しい日(アルコールの大量摂取)があっても頑張れるでしょう。

 

それから自分の体質を把握してください。パッチテストでアルコールに強いか弱いかを知っておくことも大事です。経験上、このくらい飲むと、翌日に頭痛、首痛、肩こりになるなど分かっていれば、ボーダーラインを引いてそこまでしか飲まないと決めてしまうと良いかもしれません。翌日に不調を感じるということは肝臓に負担がかかっているはずですから。

 

アレルギーもそうですね。アルコールがアレルギーであったり、麦のアレルギー、ワインが飲めない方などいろいろなタイプがあるようです。激しい症状が出なかったとしてもアレルギー食材や飲み物で筋肉が張ってくるんですよ。

 

アルコールと同じ量の水を飲みながらお酒を飲むことが良いそうですね。これは血中アルコール濃度を薄めて肝臓や血管の負担を軽くすることで疲れを減らします。アルコールが排出されやすくなることもメリットです。

 

睡眠も大事です。アルコールを摂取すると良質な睡眠がとれないと言われていますが、なるべく睡眠時間を確保して眠れなかったとしても布団には入っていて欲しいです。そして、翌日の睡眠をより大切にしていただきたいです。飲酒当日には良質な睡眠がとれなかったとしても翌日にカバーできれば身体の張りを良くすることができます。

 

それでも仕事や楽しいお酒で長時間、回数の多い飲酒になったりするものです。榊城整体院はそんなときでも施術をして筋肉の張りを取ることもできます。疲れ切った身体を整えれば内臓や血管の疲れや負担を軽くします。施術を受ければそれだけで万々歳ということはありませんが、サポートすることはできます。

 

施術以外なら簡単にできることです。自分を知り、体調を整えて楽しいお酒につなげていただきたいと思います。

 

整体の知識や施術例、身体とこころに関することをブログに書いています

榊城整体院院長 榊 城 Sakaki Jo

1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ(ゴルフ)に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。

2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。

平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得(第121762号)