第九話「身体を押されないと本当の調子はわからない」

普段の生活で痛みを感じる場所はそう多くありません。大体は1番痛い場所のみですが、2～3ヶ所痛むこともあります。日によって痛む場所が違うこともあり、本当に悪いのはどこなのか、自分の身体はどうなっているのかわからなくなります。しかし、身体を押されると本当の状態が見えてきます。普段から腰痛を抱え、自分は腰が悪いと思っている人が腰を押されて痛いのか、気持ち良いのか。腰以外を押されるとどう感じるのか。それによって、本当に腰が悪い時や違う場所が原因で腰が痛むことがはっきりしてきます。例えば、腰が痛く姿勢が悪い女性。押されたら腰がとても痛く、腰の状態を改善したら腰の痛みと姿勢が良くなりました。次に、腰の痛みを抱えた高齢の女性。腰を押されたら「イタキモチイイ」と感じ、膝周りを押したら強い痛みを感じました。膝の状態を改善したら、腰の痛みがなくなりました。このように、身体を押されないと本当の状態はわかりません。