榊城整体院

病院でリハビリしていたのに治らなかった。半年で膝の痛みが消えた70代女性の施術例

2か月前に右の膝痛が酷くなり、整形外科へ行ってリハビリをしていたものの、好ましい結果がなかなか得られず私の話を聞きつけ施術を受けることになりました。

階段を降りることが怖い

症状は、膝痛だけでなく鼡径部から臀部(おしり)にかけての痛みがあります。状態は仙骨上の筋肉、腱や靭帯の張り、硬さがあり、鼡径部の弱さ、殿筋(お尻の筋肉)の張り、右大腿前側を押すと膝にひびく感じがありました。

 

立ち上がるときに膝に痛みを感じ、階段を降りるときにも痛みを感じて手すりがないと怖くて降りられないそうです。膝に痛みや不安のない方は分からないかもしれませんが、これはよくある話で階段の昇降時に不安を感じる方はとても多いです。その時に身体のすぐ近くからすごい勢いで昇り降りをする方がいらっしゃると更に恐怖を感じます。中にはぶつかってしまうこともあるらしく、そのために悪化することもありますから、健康な方は階段の昇降時に気を付けていただけるとありがたいです。

 

ペースは毎週1回の施術です。うちではよくあるのですが、何曜日の何時と決める方も多いです。そうすると、この日は施術の時間だということで続けやすいみたいですね。

 

2回目。1回目の施術後2日間は良かったそうですが、3日目から元の状態に戻りました。1日の歩く量が多かったので5千歩を上限にしてもらいました。(但し、これは特例です。普段、歩く量が多い方のため1日5千歩にしてますが、もっと少ない歩数にするのが通例です。)この時の状態でそれ以上歩いてしまうと膝が悪化してしまいます。体操は腰を反らしてもらいます。

 

6日目までは右腰、臀部、大腿前側など徐々に筋肉の張りが取れていきました。

ご自分で考えて体操していたのですが、今の状態ではまだ早いためお休みしてもらうことになりました。今は体操するよりも休む時期です。そうして回復に努めます。

ヒールのあるサンダルを履いたら膝の痛みが強くなった

7回目の前にトラブルが起きました。2日間ヒールを履いて外出したために膝が悪化してしまいました。そのために膝を伸ばして歩いています。どうやら膝を曲げて歩くことが出来ないようです。しかし、膝が曲がらないわけではなく伸ばして固定をしていた方が痛くないようです。

 

私は足腰に問題のある方にはヒールのないペタンコの靴をお勧めしています。ヒールのある靴は筋肉を使いますのでペタンコの靴の方が負担が少なく楽です。

 

膝の状態がかなり悪く、8回目の前に病院で痛み止めをもらったそうです。8回目には右足を引きずって歩き、腫れがあり水がたまっていたため膝が大きくなっていました。

 

右の股関節の位置がいつもと違いました。外側の大転子を触るとやや出っ張っている印象です。膝が痛くて股関節にも負担がかかったようです。しかし、施術はいつも通りに行うと、膝の水が少し吸収されて膝が小さくなりました。回復力は変わらずあるようでしたからこのまま続けて問題ないと判断しました。

 

膝の痛みが強くなったり、水が溜まったり、股関節に負荷が掛かったりの繰り返しでしたが、11回目には歩くスピードが上がってきました。

ついに、手すりなしで階段を降りられた!

途中、庭の草刈りをして右膝痛が強くなることもありましたが、歩く量を減らすようにお願いしてから3か月後、お休みしていた犬の散歩を再開しました。やっと歩ける雰囲気が出てきましたね。状態が良くなって自信が出てきたために犬の散歩が出来たようです。歩く量も少しずつ増やしていくことにしました。

 

その後、少し膝を曲げて歩けるようになったり、歩くスピードがさらに速くなりました。ヒールのあるサンダルを履いて外出したら膝がまた痛くなりましたが、以前ほど痛くはありませんでした。身体がしっかりしてきている証拠です。音楽のコンサートへも行きました。孫の運動会を見に行って立ちっぱなしでも膝に影響が少なくなってきました。痛みが強くなったり弱くなったりしながらも全体的に良くなっていきました。

 

随分、活動的になってきましたね。不思議なもので体調がよくなってくると気力が出て活動的になってきます。今まで思っていてもできなかったことや考えもしなかったものにまで興味が湧き、実行するようになります。

 

4か月半後には手すりなしで階段を降りることができるようになりました。膝や腰の状態がしっかりしてきたために手すりを使う必要がなくなってきたのです。杖を突いて歩くことも同じですが、足腰がしっかりしてくると、手すりや杖が邪魔に感じていらなくなります。そう感じたらもう使う必要はありません。但し、必要性を感じることがあった際には無理せず使うべきです。うまく使い分けられると宜しいですね。

 

状態が上向いているので、片脚で屈伸する体操を増やしました。歩くだけでなく家事のできることが増えて量も増えてきました。運動量が増えてきた分、身体の張りも出てきますからその張りに気を配りながら施術を続けます。

 

施術開始してから6か月。95%の状態になってきたとご本人が仰いましたので、かなり動かせるようになり、満足感が出てきたのではないでしょうか。歩くスピードがまた上がり、人を追い抜けるようになったことも自信につながっていると思います。

 

年配になると歩くときに人を抜かしたり、抜かされたりすることが気になるようです。これは健康の1つの指標なのでしょうね。でもみなさんそんなに気になさらないでください。歩くスピードはそれぞれですから人に抜かれようが、抜こうが自分の身体が良くなればそれで良いのです。むしろそれだけ気にしてくだされば十分です。

 

その後もこの方は継続して施術を受けてくださってますが、調子が良い時もあれば悪い時もあります。それでも状態はまだ上向いています。やれることが増え、活躍の場も増えて疲れることも多いのですが、私のところで調整をしてまた頑張って動けるようです。

 

このように身体が良くなってますますご活躍のお話を聞けると、嬉しい限りです。こういった方が増えるように努力していきたいと思います。

整体の知識や施術例、身体とこころに関することをブログに書いています

榊城整体院院長 榊 城 Sakaki Jo

1977年生まれ。祖父・父・兄が揃って「整体・指圧・マッサージ」の治療院を開設する、いわばこの世界のサラブレッド。学生時代はスポーツ(ゴルフ)に取り組み、大学卒業後、会社員を経てこの世界へ。

2005年独立開業。以来、からだに触れながら、その背景にある生活スタイルやこころのバランスなどにも目を向けた、トータルケアを心がけている。

平成16年 国家資格 あん摩マッサージ指圧師免許取得(第121762号)